経営革新計画 事例: 新役務の開発又は提供

The following two tabs change content below.

杉野 洋一

IT系企業、会計ファームにて広くクライアントを支援する傍ら、韓国・インドにて教育・指導・通訳に従事するなど多様な文化・企業環境において活躍。中小企業診断士として独立後は中小企業を中心に「真にクライアントに寄添う経営支援」を信条とし、最近は事業成長に向けた経営指導、業績不振企業への経営改善・事業再生など、幅広く経営指導に携わっている。

東京都 P社 ディスプレイ業

経営革新計画のテーマ: 展示会イベント事業の提案型転換と商業施設広告事業への進出
新事業活動の類型 2.新役務の開発又は提供
新規事業の取組内容
  1. 最新の大型UVインクジェットプリンタを導入し、 新たに開発した次世代ディスプレイツールの量産体制を確立、 展示イベント事業を受注型から提案型へ高度化。
  2. 最新のマルチカッティングマシンを導入し、 当社の工芸的展示品ノウハウを活かしたPOP製作の量産体制を確立、 新たに店舗・商業施設広告サイン業に進出。
2事業で、顧客の高インパクト広告ニーズを満たす。
【既存事業の内容】 当社は2000年創業、東京都に本社を置くディスプレイ業の会社。 事業内容は展示イベントディスプレイ業全般で、 企画・デザインから製作・施工まで行う。 当社の強みは、新商品の開発力&工芸的展示品の生産内製化である。 経営課題は、受注型展示イベント事業を提案型へ高度化すること、 及び商業施設広告事業への進出である。
【経営革新計画のきつかけ】 モノが売れない時代を背景に高インパクト広告ニーズがあり、 当社は2016年、「テキスタイルLEDボッタス(TLB)」と 「デジタルウォールグラフィックス(DWG)」を開発・商品化した。 前者はグラフィック面に生地を使用した高輝度I.ED内照式サインであり、 高精細&大型ディスプレイツールである。 後者はオリジナルデザインを出力できるオーダーメイドクロスである。 試験的販売の結果、鮮やかで躍動感のある表現、 見る者を圧倒する大画面等の点で顧客満足度は極めて高く、 今なら他社に先駆けて量産普及できる時期と判断した。
【新事業の内容】
  • 新規事業1. TLB/DWGの量産技術確立による展示会イベント事業の提案型転換 最新の大型UVインクジェットプリンタを導入し、 TLB/DWGの生産性向上により量産体制を確立する。 2商品は顧客の高インパクト広告ニーズを満たすものであり、 当社が他社に先駆けて量産普及に努めることで 展示イベント事業を受注型から提案型へ高度化する。
  • 新規事業2. 工芸的展示品・3次元造形品の量産技術確立による商業施設広告事業への進出 最新のマルチカッティングマシンを導入し、当社の手作業一品ものだつた工芸的展示品。 3次元造形品の量産体制を確立する。 工芸的展示品・3次元造形品ノウハウで製作したPOPとTLB/DWGで、 店舗・商業施設広告サイン業へ進出する。
⑥経営の向上の程度を示す指標
現 状(千円)計画終了時の目標伸び率(計画期間)(%)
1付加価値額154百万円250百万円 62.0% (4年計画)
2 一人当たりの
付加価値額
6百万円6.2百万円 5.3%
3経常利益670千円27百万円 3940.4%
資金調達 事業実施に必要な資金は42,453千円を見込む。内訳は、レオパード社(中国)製
UVプリンタ26百万円 自己資金20百万円
プロッター16百万円 融資(信金)22百万円
投資効果
1年目102百万円
2年目166百万円
3年目272百万円
4年目432百万円

補助金申請に留まらず、新事業の全面的な支援を行っている当組織の詳しい支援内容は下記のバナーからお願いします。

経営革新・経営力向上 企業の成長は革新と向上の繰り返し ~NPO-BSの経営革新・経営力向上・新分野進出支援~


The following two tabs change content below.

杉野 洋一

IT系企業、会計ファームにて広くクライアントを支援する傍ら、韓国・インドにて教育・指導・通訳に従事するなど多様な文化・企業環境において活躍。中小企業診断士として独立後は中小企業を中心に「真にクライアントに寄添う経営支援」を信条とし、最近は事業成長に向けた経営指導、業績不振企業への経営改善・事業再生など、幅広く経営指導に携わっている。
補助金支援カテゴリーの記事